純資産

総資産から負債を引いた、株主に帰属する部分(=自己資本)

定義

総資産から負債を引いた、株主に帰属する部分(=自己資本)。

投資での見方:厚いほど株主に帰属する自己資本が大きい。利益の蓄積で継続的に増えるのが一つの見方。

この指標はどう活用できる?

純資産は、総資産から負債をすべて引いた、株主に帰属する部分だ(=自己資本)。会社が解散して資産を売り負債を返したら、理屈のうえで株主に残る金額——「簿価上の解散価値」の目安になる。利益の蓄積(内部留保)や増資で増え、赤字や配当・自社株買いで減る。

バリュー投資で純資産が重要なのは、PBR(株価÷1株純資産)やBPSの土台であり、ROE純利益÷純資産)の分母だからだ。純資産が利益の蓄積で着実に増えているか(=資本が複利で積み上がっているか)は、長期の株主価値の源泉になる。

純資産の「中身」も見る。現金や優良資産で構成されているか、それとものれんや含み損を抱える資産が多いか。同じ純資産額でも、中身の質で安全域はまったく変わる。簿価を額面どおり信じず、構造を確かめる。

純資産時価総額を比べるとPBRになる。時価総額が純資産を下回る(PBR1倍割れ)と「簿価以下」だが、それが割安なのか、簿価が毀損する見込みを市場が織り込んでいるのか(罠)は、純資産の中身次第だ。

実際の会社のケーススタディ

いまJINGIがカバーする銘柄の中で純資産が厚い一社が トヨタ自動車株式会社(7203)純資産は399,189億円で、株主に帰属する簿価上の取り分がこの水準にある。

ほかに純資産が厚い例:株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(237,442億円)、ソフトバンクグループ株式会社(176,218億円)。

選抜は純資産が大きい順=規模が大きい例で、銘柄の優劣や投資判断を示すものではない。カバー銘柄や決算の更新に応じて自動で入れ替わる。数値は事実である。

数字を見るときの注意点

純資産が厚い=良い、と単純化しない。使われずに眠る資本はROEを下げる。厚さと効率(ROE・ROIC)は併せて見る。

簿価は時価ではない。土地や有価証券の含み損益、のれん減損リスクなど、純資産の額面が実態とずれることがある。

純資産は「株主に帰属する簿価上の取り分」を測る物差しであって、投資判断の信号ではない。中身の質と、利益で増えているかの推移で読む。

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情報提供であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。実在銘柄は概念の現れ方の例示であり、価値判断ではありません。数値は有価証券報告書(EDINET)の一次データに接地。