利息のつく借入金・社債の合計。
投資での見方:現金より多いと純有利子負債。少ない/ゼロなら財務は堅い。
有利子負債は、利息のつく借入金・社債の合計だ。無利子の買掛金などと区別した「純粋な借金」で、現金と比べて多ければ純有利子負債(=実質的な借金)、少なければ・ゼロなら財務は堅い。
バリュー投資で借金を見るのは、それが「潰れにくさ」を左右するからだ。借入は事業を伸ばす道具にもなるが、返せなくなれば命取りになる。現金と比べた厚み(ネットキャッシュ/純有利子負債)、稼ぐ力に対する重さ(純負債/EBITDA)で、財務の余力を測る。
借金は金利上昇に弱い。低金利で無理なく回っていた借入も、金利が上がれば利払いが利益を圧迫する。固定・変動の別や返済期限の分散も、余力を読むうえで効いてくる。
いまJINGIがカバーする銘柄の中で有利子負債の規模が大きい一社が 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)。有利子負債は204,299億円。現金との差(純有利子負債)と稼ぐ力との比で、財務の余力を読む。
ほかに有利子負債が大きい例:トヨタ自動車株式会社(14,468億円)、ソフトバンクグループ株式会社(9,785億円)。
選抜は有利子負債が大きい順=規模が大きい例で、銘柄の優劣や投資判断を示すものではない。カバー銘柄や決算の更新に応じて自動で入れ替わる。数値は事実である。
有利子負債が多い=悪い、ではない。安定したCFで低金利の借入を成長に使い、高いリターンを上げる会社もある。無借金が常に最善とは限らない。
額そのものより、現金との差(純有利子負債)と稼ぐ力との比(純負債/EBITDA)で見る。手元現金が厚ければ、額面の借金は見た目ほど重くない。
有利子負債は「借金の規模」を示す事実であって、投資判断の信号ではない。財務の余力は、現金・稼ぐ力・金利環境と併せて読む。