有利子負債

利息のつく借入金・社債の合計(=純粋な借金)

定義

利息のつく借入金・社債の合計。

投資での見方:現金より多いと純有利子負債。少ない/ゼロなら財務は堅い。

この指標はどう活用できる?

有利子負債は、利息のつく借入金・社債の合計だ。無利子の買掛金などと区別した「純粋な借金」で、現金と比べて多ければ純有利子負債(=実質的な借金)、少なければ・ゼロなら財務は堅い。

バリュー投資で借金を見るのは、それが「潰れにくさ」を左右するからだ。借入は事業を伸ばす道具にもなるが、返せなくなれば命取りになる。現金と比べた厚み(ネットキャッシュ/純有利子負債)、稼ぐ力に対する重さ(純負債/EBITDA)で、財務の余力を測る。

借金は金利上昇に弱い。低金利で無理なく回っていた借入も、金利が上がれば利払いが利益を圧迫する。固定・変動の別や返済期限の分散も、余力を読むうえで効いてくる。

実際の会社のケーススタディ

いまJINGIがカバーする銘柄の中で有利子負債の規模が大きい一社が トヨタ自動車株式会社(7203)有利子負債は43兆2,055億円。現金との差(純有利子負債)と稼ぐ力との比で、財務の余力を読む。

ほかに有利子負債が大きい例:ソフトバンクグループ株式会社(24兆6,851億円)、三菱HCキャピタル株式会社(9兆9,231億円)。

選抜は有利子負債が大きい順=規模が大きい例で、銘柄の優劣や投資判断を示すものではない。カバー銘柄や決算の更新に応じて自動で入れ替わる。数値は事実である。

数字を見るときの注意点

有利子負債が多い=悪い、ではない。安定したCFで低金利の借入を成長に使い、高いリターンを上げる会社もある。無借金が常に最善とは限らない。

額そのものより、現金との差(純有利子負債)と稼ぐ力との比(純負債/EBITDA)で見る。手元現金が厚ければ、額面の借金は見た目ほど重くない。

有利子負債は「借金の規模」を示す事実であって、投資判断の信号ではない。財務の余力は、現金・稼ぐ力・金利環境と併せて読む。

関連情報

有利子負債ランキング →ネットキャッシュ →純負債/EBITDA →自己資本比率 →現金 →安全域 →トヨタ自動車株式会社の企業解析 →
情報提供であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。実在銘柄は概念の現れ方の例示であり、価値判断ではありません。数値は有価証券報告書(EDINET)の一次データに接地。