FCF ÷ 売上。売上のうち自由に使える現金の割合。
投資での見方:高く安定なら現金を生む力が強い事業。
FCFマージンは、FCF(オーナー利益)を売上で割った割合だ。売上のうち、原価・費用・設備投資まで差し引いて「株主が自由に使える現金」として残る割合を表す。営業利益率が会計上の利益率なのに対し、FCFマージンは現金ベースの「稼ぐ効率」になる。
バリュー投資でFCFマージンが重視されるのは、高く安定していれば「現金を生む力の強い事業」だからだ。同じ売上でも、多くを自由な現金に変えられる会社は、還元や再投資の原資が厚い。資産の軽い事業は高く、設備の重い事業は低く出やすい。
営業利益率とFCFマージンの差を見ると、利益がどれだけ現金化されているかが分かる。営業利益率は高いのにFCFマージンが低ければ、設備投資や運転資本が現金を吸っている。
いまJINGIがカバーする銘柄の中で、この概念が顕著に現れている一社が トヨクモ株式会社(4058)。FCFマージンは41.5%で、売上のこの割合を自由に使える現金に変えている。
ほかにFCFマージンが高い例:ビジョナル株式会社(22.0%)、株式会社マクアケ(21.2%)。
選抜はFCFマージンが高い順=概念が顕著に現れている例で、銘柄の優劣や投資判断を示すものではない。カバー銘柄や決算の更新に応じて自動で入れ替わる。数値は概念の例示である。
単年のFCFマージンは設備投資の波で振れる。投資期は低く、一巡すると高く出る。数年ならして見る。
高い=良い、と単純化しない。必要な投資を絞ってFCFを一時的に厚く見せることもある。将来の稼ぐ力を削っていないか、中身を見る。
FCFマージンは「現金を生む効率」を測る物差しであって、投資判断の信号ではない。水準は業種で異なり、推移と質で読む。