純利益のうち配当に回した割合(%)。
投資での見方:高すぎは無理な配当の恐れ、低いと内部留保重視。
配当性向は、純利益のうち配当に回した割合だ(配当総額 ÷ 純利益)。会社が稼いだ利益を、どれだけ株主に配当として還元し、どれだけ社内に残して再投資や借入返済に回したか——その配分を表す。
バリュー投資で配当性向を見るのは、「配当の持続性」と「資本配分の姿勢」を読むためだ。低ければ再投資・内部留保重視(成長段階に多い)、高ければ株主還元重視(成熟段階に多い)。どちらが良いかは、その会社が再投資で高いリターンを上げられるかによる。
配当は利益ではなく現金から払う。だから配当性向(対利益)だけでなく、FCF(オーナー利益)に対して配当が無理のない水準かも見る。利益は黒字でも現金が伴わなければ、配当は続かない。
配当性向が高い=良い、ではない。100%を超える(利益以上に配当する)タコ足配当は、いずれ減配につながりやすい。持続可能な水準かを見る。
配当性向が低い=悪い、でもない。高いリターンで再投資できる成長企業は、配当せず内部留保する方が株主価値を高めることが多い。段階と再投資の質で判断が変わる。
配当性向は「利益の配分」を示す物差しであって、投資判断の信号ではない。FCFに対する余裕・連続増配の実績と併せて、還元の持続性を読む。