顧客関連資産

買収で得た顧客基盤などを無形資産に計上したもの

定義

買収で得た顧客基盤などを無形資産に計上したもの。

投資での見方:のれんと同様、事業悪化時に減損で自己資本を削るリスク。

この指標はどう活用できる?

顧客関連資産は、企業を買収したときに、相手が持つ顧客基盤・契約・取引関係などの価値を見積もって無形資産に計上したものだ。のれんと同様、買収に伴って生まれる。

これらの無形資産は、一定期間で費用配分(償却)されるほか、買収先の業績が悪化すれば減損の対象にもなる。顧客が離れれば、その資産価値の前提が崩れる。

バリュー投資で顧客関連資産を見るのは、のれんと合わせて"買収で積み上げた無形の厚み"を測るためだ。無形が厚いほど、事業が崩れたときの自己資本の毀損(減損)が大きくなりうる。

数字を見るときの注意点

顧客関連資産の計上額は、買収時の見積もりに基づく。前提が楽観的なら、資産価値は実態より大きく載っていることがある。

償却により利益を圧迫する一方、減損が起きれば自己資本を一気に削る。会計上の数字だが財務への影響は実在する。

無形資産の厚み自体は割安・割高を語らない。減損リスクの所在を読むための材料として、のれん・事業趨勢と併読する。

関連情報

のれん減損リスク純資産
情報提供であり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。実在銘柄は概念の現れ方の例示であり、価値判断ではありません。数値は有価証券報告書(EDINET)の一次データに接地。