取引維持などの目的で持つ他社株式(純投資以外)。
投資での見方:多いと資本効率を下げ、少数株主への向き合い方の手掛かり。
政策保有株式は、純粋な投資リターンを狙うのではなく、取引関係の維持・安定株主づくりなどの目的で保有する他社株式だ。いわゆる株式の持ち合いの一部でもある。
政策保有が多いと、その分の資本が本業以外に固定され、資本効率(ROE・ROIC)を押し下げる。また、保有先との関係を優先して株主総会で経営に甘い議決権行使をしがちだ、という統治上の論点もある。
バリュー投資で政策保有株式を見るのは、"資本が本業でなく関係維持に使われていないか""少数株主への向き合い方はどうか"を読むためだ。近年は縮減を求める市場の圧力が強く、削減の姿勢自体が経営規律の手掛かりになる。
政策保有株には含み益・含み損があり、時価の変動が純資産に影響する。簿価だけでなく時価の規模も見る。
事業上の合理性がある保有もある。多い=一律に悪と決めつけず、規模と目的、縮減の方針を併せて読む。
政策保有の多寡は統治・資本効率の論点で、割安・割高の断定ではない。経営規律を読む一要素とする。